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hr105
兄とは縁を切るようにと、両親からは言われていた。大見得を切って大学を中退したあと、兄とはほとんど音信不通になっていた。でも私は心配していた、兄とは小さい頃から仲が良かったから。だから兄から半年ぶりに電話があったときは嬉しかった。
「兄さん!?久しぶりだね、元気?」
「久美…実は、父さん達には内緒で相談があるんだ…。」
相談?高校生の私に相談?!私は心配になった。兄の声は元気がなくて、ひどく憔悴しているようだった。
「…いいよ、私に出来る事なら何でも。」
「そ、そうか!悪いな、久美、本当に悪い…。」
「いいわよ、実の兄妹じゃないの。困ったときはお互い様だから。」
「うん…それじゃ、今度の土曜日でも…いや、明日の夕方でも、僕の家へ来てくれないかな。」

兄から知らされたアパートは、東京にもまだこんな所があったのかと驚くようなボロ家だった。軋む階段を登り、二階7号室のドアを叩く。
「…久美か?」
「うん。私だけど…どうしたの、兄さん?」
「いや、何でもない、何でもないんだ。…鍵は開いている、勝手に入ってくれ。」
何かが変だと思いつつ、遠慮がちに戸を開く。部屋の中は妙に薄暗い。むくり、と黒い影が近づいてくる。この人は…誰?兄さんじゃない!!
「に、兄さんっ!!」
「騒ぐんじゃねぇよ、お嬢さん。」
脂ぎった手が乱暴に私の腕を掴み、私は必死に振りほどこうとする。
「離して、助けて、いるんでしょ兄さん、兄さん!!」
薄闇の向こうから痩せ細った影が現われ、目を床に落としたまま呟いた。
「済まない…久美、本当に済まない…。」
「に…兄さん!?」
「アンタは売られたんだよ、借金のカタにな。」
「う…嘘でしょ、嘘だと言ってよ、ねぇ、何か言ってよ、兄さん!!」
「えーい、大人しくしろ!静かにしねぇと…」
首筋に何かが押し当てられると、激痛と共に目の前が真っ白になった。…スタンガン?薄れてゆく意識のなかで、私は兄の言葉を遠くに聞く。
「済まない久美、悪いと思っているんだ。でも騙したんじゃないよ、お前は言ったろう、出来ることなら何でもするって…」
再びスタンガンの衝撃があって、私は本当に意識を失った。

次に気が付いたとき、私は何処だかわからない薄暗い部屋にいた。起き上がろうとして、身体の自由が利かないことに気づく。…制服の上から荒縄で縛り上げられ、犬のように首輪をかけられていた。
「な…何よこれ…?!」
部屋の中には、恐ろしげな器具が並んでいる。まさか…喉が渇き、全身を冷たい汗が流れる。身を解こうと必死に身を捩るが、きつく縛られた縄は逆に食い込む一方だ。

「お目覚めかい、お嬢ちゃん?」
何時からそこに居たのか、あの男が立っていた。…しかも全裸で。彼は首輪を引っ張って私を立たせると、遠慮もなくスカートの下に手を突っ込み…私の恥ずかしい所を乱暴に引っかき回した。
「…やだ…やめて…許してください…。」
「許すたってなぁ。兄さんが幾ら借金を抱え込んだか、知ってるかい?」
「…。」
「ざっと二千万だぜ、二千万。今ここでアンタが払ってくれるなら、このまま帰してやってもいんだけどよ。」
「そ、そんな…。」
「可哀想になぁ、悪い兄さんを持ったおかげで。アンタは家出したことになってるよ、今頃兄さんが捜索願いを出してる筈だ。」
「嘘…!!」
彼はパンティーをずり下ろすと…私の割れ目の中にまで指を入れてきた。
「ヒッ!や、やだ、やめて…。」
「今日からアンタは俺の奴隷だ。まず、奴隷としての心構えをミッチリ仕込ませて貰うぜ…。」

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