【戻る(BACK)】
hr111
何だか良くわからない夢を見ていた。両腕を広げて重荷を抱え、それで空を飛んでいるというような夢だった。
腕の痛みに耐えかねて目が覚めると、私は薄暗く埃っぽい部屋に立っていた。…いや、立たされていた。
何処か廃屋の屋根裏だろうか。窓も家具もない殺風景な空間。天井を貫く梁に鎖が掛けられ…それが私の両腕に繋がれている。

「な、何?!…どういう事なの…?!」

身を捩っても、両手を振り回してもどうにもならない。鎖は爪先がぎりぎり床に届く高さに繋げてあり、下手に暴れればギッと両手に体重が圧し掛かる。

「痛ッ!もぅ、何なのよコレ…誰か!誰かいませんか?助けて!!」

階下で何か物音がした。コツ、コツ、コツと階段を上がる足音。誰か助けに来てくれたの?それとも…思わずゴクリと生唾を飲む。
昇り口からヌッと男の顔が覗いた。私の姿を見て驚いた様子も見せず…それどころか、不気味な笑みを浮かべた。背中をゾッと悪寒が走る。

「た…助けてください…お願いです…。」

辛うじて、乾いた声を紡ぎ出す。男はギッ、ギッと床板を踏み鳴らしながら近寄ってきて、手に持った何かを私に差し向けた。…鞭だ。
「な、何するの…やめて、ねぇやめて、嘘でしょ…!?」
鞭の先端がゆっくりと私の頬を撫で、冷たい革の感触で全身に鳥肌が立つ。

「やだ、やだよ、そんなのやめてよ…何でもする、何でも言うこと聞くから、そんなことしないで、ねぇお願い…。」

鞭は私の首筋を撫でながら降りてゆき、制服の上から胸をまさぐり始める。虫酸が走る嫌悪感と冷汗、私は歯を食いしばって耐え続ける。あまりの不合理、あまりの屈辱に、知らず涙が流れていた。鞭は私の身体を伝って更に降りてゆき、スカートの下から私の股間をまさぐり始めた…。

「…もぅっ…いっそ、好きにしてよ…何でも、好きなようにしたらいいじゃないっ!!こんなの…こんなの酷いよ、こんなの嫌だよ…!!」

@A_g@Cu`bg