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hr145
私の学校には奇妙で厳しい校則があります。

遅刻一回目はお尻叩き10発。
遅刻二回目はお尻叩き20発と、一日正座の罰。
遅刻三回目はお尻叩き50発と、一日晒し者の罰。

今日、私はとうとう三回目の遅刻をしてしまいました。登校のときいじめっ子に公園のトイレに連れ込まれ、制服を脱がされ隠されたから遅刻したのですが、言い訳は一切許されません。
「菊原さん。これが何回目の遅刻だかわかっていますか?」
「はい…三回目です、先生。」
「よろしい。それでは校則どおりの罰を与えなければなりません。教室の前へ出なさい。」
そうして、私はクラス皆の見ている前でスカートを脱がされ、お尻を50発も叩かれたあと、そのままの姿で首かせを嵌められ、靴脱ぎ場の廊下に繋がれました。
パンツ丸見えの恥ずかしい姿を隠すこともできません。
授業中はしんと静まり返った廊下で、足元のうすら寒さに耐えつつ、じっと立ち続けなければなりません。
休み時間になるたび、大勢の生徒達が私の前を通ります。
仲の良い友達は、私のほうを見ないようにそそくさと通り過ぎてゆきます。
そうでない生徒はチラチラと見ながら、通り過ぎた後にヒソヒソ囁いたりクスクス笑ったりしています。
いじめっ子たちは私を指差してせせら笑い、ひどい言葉をかけて行きます。
「お前、似合ってるじゃん、その格好。」
「恥ずかしい姿をみんなに見られて、意外と感じてんじゃないの?」
「三回も遅刻するドジっ子だもの、きっとまた遅刻するよね。四回目はどんな罰だっけ?」
私は生徒手帳の記述を思い出します…四回目はお尻叩き100発と、全裸で一日晒し者の罰。
「次の遅刻が楽しみだねぇ、智恵理ちゃん?」
「大丈夫だよ。その頃はもうだいぶ暖かくなってるから、すっ裸でも寒くないよ。」
「あらぁ、親切なんだぁ。いい友達を持って幸せね、智恵理ちゃんってば。」
いじめっ子たちは口々に勝手なことを言い、私の恥ずかしい姿を遠慮もなくじろじろ眺め、携帯電話で写真を撮り、そして行ってしまいました。
4時限目を告げるチャイムが鳴り、私はまた一人で、うすら寒い廊下に取り残されます。
手かせを嵌められて拭うこともできない頬を涙が流れ落ち、硬い木の板にちいさな染みを作りました。

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