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hr188

気が付いたとき、私はベッドに寝かされていました。
両手に手錠を掛けられ、ベッドの手すりにつながれて。
「な…何なのよ、これ…。」
引っ張ったり捻ったりしても、もちろん手錠は外れません。
金属の角が手首に食い込んで、ますます痛くなるばかりです。
「誰か…誰かいませんか!助けてください、誰か!!」
叫んでみても、声は部屋に反響するばかり。
…そもそも、ここは何処なんでしょう?
窓のない殺風景な小さな部屋に、ベッドが一つ。
天井にはジーと鳴る切れかけた蛍光灯。
それ以外、部屋には何も見当たりません。
いつの間に、誰が、どうやって、何のために、
私をこんな所に閉じ込めたのでしょう?

…どのくらい時間が経ったのでしょう?
いつの間にか、私は眠っていたようです。
目を覚ましたのは、尿意を催していたからでした。
いったん意識してしまうと、もうオシッコのことを
忘れることができなくなってしまいました。
身体を右に左に交互に捻ったり、脚を組んでみたり
してみますが、我慢には限度があります。
「あの…済みません、誰かいませんか!」
無駄を承知で、私は虚空に呼びかけます。
「私を閉じ込めた人、いるんでしょう?!私…
オシッコが出そうなんです!お願いです、この手錠を
外して、私をトイレに行かせてください!」
恥ずかしい言葉を必死に口にしますが、何の返事も
ありません。
尿意はいよいよ激しく、下腹が痛むほどになって
我慢ができなくなりました。
(駄目…もう、我慢できない…!!)
パンツもスカートも履いたまま、私はベッドの上で
オシッコを漏らしてしまいます…。
生暖かい液体が制服のスカートに広がり、シーツに
染みわたってゆきます。
(やだ、出ちゃった…オシッコ出ちゃったよぉ…)
足元から湯気がたちのぼり、次第に冷えてゆきます。
(こんなのやだよ…誰でもいいから、早く来て…!)
部屋は相変わらず人気のないまま、天井の蛍光灯が
鳴っているだけです。


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