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hr201

がらんとした地下室に、少女のすすり泣きが響いている。
どうしてこんな目に逢うのか、彼女には判らない。
学校帰りの制服姿のまま、両腕を後ろに縛り上げられ、
首輪を付けられて三角木馬に乗せられて…。
彼女は縄を解こうともがき、大声で泣き叫んで助けを求めた。
だが縄は締まるばかりで緩みもせず、助けに応じる声もなく、
彼女をこんな目に逢わせた男すら、何処へ行ったのかわからない。
喉が嗄れ、泣き疲れた頃には股間の痛みも痺れに変わり、
何が何だか判らなくなってしまい…少し気を失ったいたようだ。
鉄の扉が軋んで開く音で、彼女はビクリと目を覚ました。
地下室に足音が響き、あの男が近づいてくる…
「やぁ、お嬢ちゃん。気持ち良すぎてお昼寝かい?」
頬のたるんだ、脂ぎった顔が不気味な微笑みを浮かべる。
「い、嫌…もう、こんなの嫌!許して、もう許してください…」
「許す?!不思議なことを言う子だね。」
背中に走る悪寒に、少女はごくりと生唾を飲む。
「何を許すんだい?君は何も、悪いことなんてしてないのに。」
「だったら、もう、やめてください!こんなこと…やめてください…」
「イヤだよ。だって、僕は楽しくて仕方ないんだから。」
男は笑って、両手に持った縄とコンクリートブロックを見せ付けた。
「君にはコレで、もっと木馬を楽しんでもらうよ。」
「やっ…やめて、嫌だ、やめて、そんなのやめてえぇぇぇっ!!」
少女の絶叫にお構いなく、男は嬉々としてブロックを少女の脚に
吊るす作業を始める。
彼女の長い夜は、まだ始まったばかりだ。


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