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hr230-2

「皆様、今夜もお忙しいなか、こんなにお集まりくだはって光栄です。」
Sはそう言って全員を見渡した。参加者は男ばかり十数人、Sや僕も含めて全員目だけを出したマスクを被っている。Sがメールで言っていた「仕事のことは心配すんな」というのはこの事らしい。仮面パーティーという趣向なのだろうか。
「今夜は素晴らしいサプライズを用意しとります。きっと皆様のお気に召して頂けまっしゃろ。」
Sに呼ばれて奥から姿を現わしたのは…全裸の少女だった。いや、ただ全裸というだけではない。首には犬のように首輪を掛けられ、全身には卑猥な文句が落書きされ、歳のわりに大きな胸の乳首と臍、そして陰毛を剃られたツルツルの淫唇には金属製のピアスが幾つも嵌められている。そして何より、その顔にはっきりと見覚えがあった。
(…高城裕子?!)
見間違いだと思った。ほんの数時間前、学校で別れたばかりの彼女がこんな所に、しかもこんな姿でいる筈がない。
「ほら、何ボーっと突っ立っとんのや。皆さんに自己紹介しなさい。」
「は、はい。こ、こんばんわ…梅ヶ台高校2年生、高城裕子です…。」
私は絶句した。何故?何故彼女がここに居る?しかもあんな破廉恥な格好で…。Sは知っていたのか?彼女が僕の教え子だと知った上で僕を呼んだのか?!
(女子高生?本物かよ?!)
(すげー、こんなの初めてだぜ…)
周りの参加者たちがざわめいている。Sはその様子を満足そうに見渡すと、平手で少女の尻をぴしゃりと打った。
「さぁ、裕子ちゃん。言いつけどおり芸を見せたりや?」
「はっ、はい!そ、それじゃ私、今からここで立ちションします…よ、よう見といてください…」
そう言うなり、彼女は自らの指で秘部をぱっくりと開いてみせた。生々しい肉の色が、好奇と欲望の視線に晒される。…ややあって、そこから一筋の尿がちょろちょろと放たれて床にしぶきを散らせた。
「は…はははは…よう見たってや、女子高生の立ちションなんて、そう見られるもんやないで!!これが浪速名物「玉の湯」や!」
高城裕子は放尿しながら、ヤケクソのように笑ってみせた。顔を真っ赤に高潮させ、目に涙を浮かべながら。そんな彼女を僕は正視できずに視線を落とす。心臓が爆発しそうにバクバク鳴っている。どうすれば、どうすればいい?!
「さぁ裕子ちゃん、次はどうして欲しいんかな?言ってみや?」
「次は…わ…私の、私のここに…お客様のおっきなおちんぽ、入れて欲しいねん…。」
「皆さん、聞いてくれはりました?裕子ちゃんは犯して欲しいんやって。せやな、裕子ちゃん。中出し大好きなんやろ?」
「そ、そや…私、田中裕子は、オメコにおちんぽ突っ込まれて、中で精液びゅるびゅる出して貰うのが大好きな、エッチな女の子やねん…。」
そう言いながら、彼女の指先は自らのクリトリスをまさぐっている。僕は吐き気が出そうだった。一体どうして…どうして彼女はこんな目に遭っているんだろう?そして、僕はどうしてこんな所にいるんだろう?
「さぁ、どなたかおりませんか?この可哀想な淫乱少女に救いの手を差し伸べてくだはる、親切なお方は?そこの旦那はん、いかがでっしゃろ?」
Sは私を指差していた。仮面の下で彼の口が歪んだ笑みを浮かべている。奴は知った上で言っているんだ、僕が彼女の担任教師であることを…僕はどうすべきだろう?僕に一体何ができる?!
「…やらして、貰います。」
おー、というどよめきに背中を押され、僕は彼女の前に立つ。頭ひとつ低い背丈から、生気のない瞳が僕を見上げている。その唇がかすかに動いた。
(…センセー。)
そう聞こえた…ような気がした。その後のことは記憶がない。


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