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hr244

「やめて…もうやめて、許してください!」
がらんとした廃工場に、甲高い少女の哀願が響き渡る。男はそんな声などまるで聞こえてないかのように、彼女を縛り上げた縄の背中にホイストのフックを掛ける。
「やだ…やだやめて、嫌だ…いやいやいや!」
男がホイストを操作すると、ガリガリという耳障りな金属音を立てて鎖が巻き取られる。少女の体重の掛かった縄はその身体に食い込みながら、彼女の身体を虚空へと吊り上げてゆく。
「ひいいいいいいっ!!」
縄の食い込む激痛に少女は悲鳴を上げる。だが、これはほんの序曲に過ぎない。宙高くしつらえた三角木馬。彼女を吊ったホイストはその真上へと彼女の身体を導いてゆく。もがいても叫んでも、彼女にはどうすることもできない。
やがて男はわざとゆっくり、ホイストの鎖を降ろしていった。木馬の先端が股間に当たるよう彼女の脚を揃え、またゆっくりと降ろしてゆく。
「やめて、やめてやめて、やめてください、もうやめて、お願いです!」
パンストを履いたままの股間が木馬の先端に触れ、彼女はビクリと身を縮まらせる。鎖は更に降ろされ、彼女の体重が容赦なく股間に食い込んだ。
「やだ、痛い、いたい!痛ああぁぁぁい!!」
縛られた背をエビのように曲げ、歯を食いしばって悶絶する。少しでも身をよじるたび、ズキン、ズキンと新たな痛みが全身に響き渡る。
「降ろして、やだ、こんなのやだ、降ろして、降ろしてください!」
男は少女の声に耳も貸さず、次の作業に取り掛かっている。ありふれたトタンのバケツ、その取っ手に縄を括りつけ、少女の膝からぶら下げた。
「な、なに…何をする、つもり…」
次に男が引っ張ってきたのは水道のホースだった。彼がその先端をバケツの中に入れるのを見て、少女は彼の企みを知る。
「う、うそ…嘘でしょ?やめて、そんなのやめて!お願い、もう降ろして、どうしてこんな酷いことするの!」
やがて水道の蛇口がひねられ、水がバケツに溜まりだした。彼はわざと水量を少なくしたようだ…水はチョロチョロと、ほんの少ししか出ない。それでも少しづづ、しかし確実に、彼女の両脚にかかる重さは増えてゆく。
「ひいいぃっ…い、嫌あぁぁ…やめてください、こんなの、もうやめてください…。」 彼女は顔を紅潮させ、脂汗と涙を垂らし、時に大声を上げて泣き叫んだり、時に歯を食いしばって激痛に耐えたりしている。
そんな少女の惨めな姿を、男はさも愛しむように目を細めて眺めながら、煙草に火を点けて深々と吸うのだった。


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