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hr250

彼が戻ってきたとき、少女は憔悴しきった瞳を上げた。
もう何時間になるだろうか。
体操服姿で縛られて、口にはギャグを噛まされ、
大きな三角木馬に乗せられてから。
木馬の先端はさほど鋭利には作られていない。
ブルマーを履いて乗せられているので、出血するほどの激しい痛みもない。
しかしそれゆえに、こうして何時間でも責め続けることができてしまう。
木馬に乗せられた直後、彼女は痛みにもがき苦しんだ。
だがすぐに、動かなければ傷みも少ないことに気がついた。
だが不自然に縛られた姿勢で、何時間も動かずにいるのは
それ自体が苦痛に満ちた拷問だ。
しかも動かずにじっとしていても、股間に食い込む木馬の先端は
じわじわと苦痛を下半身に蓄積してゆく。
彼女は縛られた両脚を何とか動かし、少しでも楽な姿勢を見つけようとした。
脂汗と涎が混じり、体操服の胸に染みを作る。
だが動けば動くほど、新たな痛みを知覚してゆくだけだった。
彼女は遂に諦め、ただ耐えながら待つことにした。
そんなときに彼が戻ってきたのだ。
この後何が起こるにしても、この苦痛が終わることを期待せずにはいられない。
彼の指先が彼女のあごを引き、瞳を覗き込む。
苦痛と困惑と期待の入り混じった瞳に、彼は残酷な微笑みで答える。
そして…それだけだ。彼は踵を返して出て行ってしまった。
ドアが閉じられ、再び鍵が降ろされると、
絶望に打ちひしがれた惨めな少女だけが残された。


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