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hr272

ここに連れ込まれたとき、彼女はもう覚悟していた。
助けを求めるのも、抵抗するのも無駄だろうと。
ただ意識を空っぽにして、「それ」が終わるのを待つしかないと。
だが彼が取った行動は、彼女の予想とは違っていた。
彼は制服のまま彼女を柱に縛り付け、
片脚を縄で吊るし上げた姿勢を取らせると、
パンティの下に卵型のバイブを潜ませた。
そしてスイッチを入れて…それだけだった。
彼は煙草を吸い、部屋から出て行き、
コンビニ袋を提げて戻ってきて、パックの弁当を食べ、
漫画雑誌を読んで、何本目かの煙草に火を付けた。
…何?何がしたいの?私をどうしたいの?!
彼女だって、この世にSMという性癖があることは知っている。
しかし彼女の理解するSMとは女性を全裸にひん剥き、
縛り上げ、鞭で打ったり蝋燭を垂らしたりする行為だ。
ただ縛り上げて放ったらかすという彼の行為は、
彼女の理解を超えていた。
バイブに刺激された股間がムズムズする。
麻痺していた感覚が戻ってくる、胸が締め付けられる感覚。
どうして、どうしてこんな中途半端なことをするの?
こんな弱い刺激じゃ、イクことだってできやしない。
いっそ押し倒し、下着を剥ぎ取って犯してくれたら…
だめ、いけないと思いながら、彼女の妄想は暴走する。
赤黒く硬直した肉棒が、じっとり濡れた肉襞にめり込んで…
それが最初はゆっくり、次第に激しく往復し、
ひときわ深く突っ込まれた先から熱い汁がほとばしる…
ぴくっ。彼女は自分の股間が蠕動するのを感じる。
ねっとりした暖かい汁が、下着を通して染み出してくる。
やだ…私、一体何を考えていたんだろう…
こんな最低の、キモい、臭い、わけわかんない、
強姦もできない、変態の痴漢の犯罪者の男に対して、
こんなに…濡らしてしまうなんて…。

[おまけ]


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