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hr277

三角木馬というのはこれでいて、なかなか奥が深いものだよ。
木を三角に削ればいいだろうなんて、そんな単純なものじゃない。
こんなモノをムクの木から削り出してごらん、大変な重さになってしまうよ。
板で組むと、今度は剛性が問題になる。ただの4枚合わせだと、体重で崩壊しかねないからね。
仮に崩壊しなくとも、体重で軋んだり歪んだりするようじゃ興醒めだ。
やっぱり三角木馬たるもの、暴れてももがいてもビクともしない剛性が欲しいよね。
こんな単純な形状でも、内部にはそれなりに補強が入っているんだよ。
そして頂点の造型。これポイントだよね。
こういう構造だと、板の合わせ目が頂点に来るじゃないか。それじゃ鋭さは出せない。
なので頂点だけムクの三角柱を入れたり、それを金属にしたりする訳だけどさ。
今回は鉄板を被せる構造にしてみたんだ。これ単純な曲げ加工じゃないんだぜ?角度を合わせて木馬にピッタリ密着させ、なおかつ頂点を鋭すぎず甘すぎない精度を持た
せるのは大変だったんだから。
…あの、もしもーし?聞いてます、僕の話?さっきからピーピーギャーギャー喚いてばっかりでさ、君はちっとも人の話を聞かないね。
まぁ、いいんだ。僕は君のようなクソ生意気で高飛車な女子高生が、惨めな姿でピーピー泣き喚くのに興奮するんだから。性的にね。
あー、でもこれ、出血してるよね?そんなに暴れるからだよ。言ったじゃないか、この鉄板はけっこう危ないエッジを付けてあるって。
でも大丈夫、君を木馬から降ろしたりはしないよ。
もっと暴れて、もっと泣き叫んで、もっと血を流して、僕を楽しませてくれよ。


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