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hr300

何故私がこんな目に逢っているのか、全くわからない。
判っているのは、私は手足を縛られ、猿轡を噛まされて、
この地下室に何時間も放置されているということだ。
縄を解こうともがくのも、猿轡を外そうとするのも諦めた。
それより今最大の問題は、私の下腹部だ。
冷たい地下室に何時間も放置されれば、当然腹も冷えてくる。
そして腹が冷えれば尿意を催すのが人間の生理だ。
だが、この地下室は無駄にだだっ広いくせにトイレは見当たらない。
たとえあったとしても、縛られたままでは用を足せない。
だから、私を閉じ込めた男が戻って来ることを期待していた。
きっと身振りで示せば尿意を判ってくれるだろう、
だったら縄を解いてトイレにくらい行かせてくれるだろう。
…甘かった。
彼は戻ってきたが、彼に意図は伝わらなかった。
猿轡の下からうめき、身体をモゾモゾ動かす私の姿を、
むしろ楽しむようにニヤニヤ笑って見ているばかりだった。
こいつ、もしかして判っていて手を出さないのか?
私が失禁することを見たがっているのか?
…最低!最悪!変態!死ね!
罵詈雑言のありったけをぶちまけたいが、猿轡で声にはならない。
そして尿意はもはや我慢の限界に近づいていた。
一旦気を抜くと、それはもはや止めることはできなかった。
下着とスカートを濡らしながら、生暖かい尿が床に広がってゆく。
冷たい床に触れた尿はこれ見よがしな湯気を立てる。
男は相変わらずニヤニヤ笑いながら、余裕で煙草まで吹かしている。
満足か?これを見て楽しいか?!
許さない、絶対許さないからなこの変態!