「ちょっと男子!掃除サボっちゃ駄目でしょ、先生に言いつけるわよ!」 またあいつだ、美化委員のタナベ。 背が低くてちんちくりんのペチャパイのくせに、 ちょっと真面目で成績が良いからって先生受けが良くて、 それをカサに着て威張りちらしているブス女。 いつか復讐してやろう、というのはクラス男子の話し合いが付いていた。 今日は担任教師が休校、そして放課後の教室に残っている女子はタナベだけだ。 やるなら今日しかない。 僕らは目と目で意思を確認しあった。
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